2023やったこと

同人誌を出した

 

まあ一番のハイライトはこれですね。やっぱり。
まさか人生で「同人誌頒布」の実績を解除できるとは思わなんだ。今年の上半期の記憶ってもう同人誌の準備とPowerWash Simulatorしかないです。そんなことある?
同人誌出したとはいいつつ、自分の実作業パートは本文製作と事務作業と売るための準備(値札作ったりBOOTH開いたり的なやつです)だけで、あとは他人にぶん投げという片手落ちな感じではあるのですが、結果としてぶん投げてよかったなあと思っています。なんでかというと単純に製品としてのクオリティが自分で全部やった時よりも確実に上がったからです。先日にゃるらさんが「自分の書いた文字を解釈して着飾ってもらうほど嬉しいことはない」と発言しておりましたがこれはマジの話で、テキストエディタとかGoogle docsでいつも見ているヘナヘナした自分の文章をいい感じに着飾って頂けた時の快楽をアマチュアの身分で味わえたというのは僥倖の限りでした。表紙が非イラストの小説本にも関わらず会場で表紙買いしていただいた方もいて、本当にありがたかったです。
とはいえ私個人としては同人誌製作をまだやってない人に対して「同人誌はいいぞ!同人誌出そうぜ!」と勧める気にもならず、なぜかというと同人誌製作という営みにはあらゆるコスト*1がかかりすぎるからです。よくインターネットでは「同人誌を作るのは正気を捨てればできる」という言説が流れてきますがあれは半分フェイクであり、というのも本文を作るところまでは正気を投げるパートとなりますがそのあとの入稿〜出店までのパートで強制的に正気に戻らされるというあまりにも凶悪すぎる罠がしかけられています。あるいは同人誌製作そのものに慣れてくれば全てを狂乱のままにやれるのかもしれませんが少なくとも初めての場合絶対に賢者タイムパートが挟まり、そうなると「いくらなんでもたかが趣味に対してコストをかけすぎていないか!?」という自問自答が発生しメンタルのヘルスに非常によくない。よくなかったです。自分の場合サンプル公開のタイミングでTwitterが凍ったこともありマジで賢者タイムを通り越して完全にメランコリーになってしまい、TV版終盤のアスカみたいになってたらなんかゴールデンウィークが終わっててワロタという感じでした。あれ本当に人生一無駄なゴールデンウィークの過ごし方だったな……。

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というわけで、今年6月に頒布した二次創作同人誌「みはるかすかなた」は絶賛BOOTHにて販売中です。来年も売っております。再録集ではありますが書き下ろしのSSと、既存作へのゴリゴリの加筆修正と、結花ちゃんのかっこいい装丁と、自分のワズキャンとベラフへの想いの丈をめいっぱいに詰め込んだ一冊です。あと本編には特に関係のない謎の怪文書も入っているという噂があります。不手際により表紙裏表紙が折れてしまっているのですが、その分ディスカウントしておりますのでよろしくお願いします。

momocan-poe.booth.pm

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ゲームをやった

 

やりました。といってもPowerWash Simulatorと世界樹の迷宮がメインでそんなに数をこなしたわけではありませんが……。
PowerWash Simulatorは元々恐山さんの配信で見て「やりてぇ〜」と思っていたのですがPCのスペックが足りず、しょげていたところにswitch版配信の知らせが来て配信初日に買いました。PowerWash Simulatorのいいところは文字情報がほとんどないのでろくすっぽ脳みそ使わないで済むところです。おかげで校正作業でヘロヘロになっていた時でもお手軽に現実逃避することができました(眼球はバキバキになりました)。パーツを全部洗い終わった時の「チーン!」って効果音も良い。世の中全てのタスクをこなした時あの音なって欲しい。有料DLCも全て買っており、元ネタに触れていないため仕込まれているであろう小ネタが一切分からないままスポンジボブの家を水洗いするなどしました。今後もアップデートが来るならもっと悪意がすげえマップが来てほしいです。よろしくお願いします。
世界樹の迷宮HDリマスターもやりました!といっても表クリア(しかもⅢは海都ルートのみ)だけですが……。このシリーズもなんだかんだ延々とプレイしており*2長年に渡る胎動なども見ていたので今年派手に再稼働してくれてありがたかったです。
ⅡとⅢはプレイ済でしたが十数年前ぶりにプレイすると以前は全く解けなかったFOEパズルが解けるようになっていたり、それはそれとしてレンジャーのフォーススキルはバグが解消されても想定よりは敵の攻撃を避けられずブシドーが死んだりなどし、大変楽しくプレイできました。いいんだよレンジャーは敵の先制封じとアザステができるからそれだけで……。
無印はHDリマスターにて初プレイをしたのですがあまりに高すぎる雑魚のエンカウント率、あまりになさすぎる抜け道、対策が一切できないダメージ床、バランスのいいPTを強調する割にFOEのソロ討伐を要求してくるギルド長のクエストなど、なんというかその後のシリーズできちんと調整されている部分を素材そのままでお出しされた感があり、色々な意味で味わい深かったです。でもswitchの綺麗な画面で5層のグラフィックを見ることができたのはよかったな。これはシリーズ全部に言えることではありますが……。
あと地味に一番嬉しかったこととしては職業のグラフィック縛りがなくなったことですね。今までグラは好きだけどこの職業使うつもりないんだよなあ~みたいなことが多かったのでこれは本当に嬉しかったです。おかげでキャラメイクが大変はかどりました。変な設定の奴も作りやすくなり、例えばⅠではメディックに新ダークハンターのグラフィックを充てて「緊縛プレイがの才を極めた結果人体の治癒を出来るようになったSM嬢」という設定をやったりしていました。でもⅠって一番本編がシリアスだから正直4層のあたりでこんな設定でやっている場合か?となったりもしましたが……。
この二作以外だと一番入れ込んだのは「ファミレスを享受せよ」で、あまりに面白くて攻略チャートを同人誌製作の息抜きに作ったりしていました。結果として弊ブログで一番アクセス数の多い記事となりました。ありがとうございます。switch版もプレイしたのですが、会話も増え、さらにクリア後に見られるおまけがキャラ萌えごころをくすぐる仕様なので無料版をプレイした人も是非やってみてください。
あと何気に人生初TRPGに参加しました。TRPGといえば確定申告ぐらいなんか色々書かなきゃいけないものがあるでお馴染みなのでなかなか敷居が高かったのですが、「我らが王の身罷りて」という割とアドリブ性の高いゲームだったおかげで低ハードルで参加出来ました。誘って下さったGMの方、他PLの方ありがとうございました。

 

これはその時クリエイトしたキャラクターのヨナル=ヘジンさんです。この時「テスカトリポカ」にドハマりしていたので(今年一番読んで面白かった本でした!)、名前がモロにアステカ神話の方のテスカトリポカ由来になっております。性格も「テスカトリポカ」のバルミロぐらい振り切ったやつにしてやろうと思ったのですが諸々の関係でもっとちゃんとした人になりました。よかったですね。最後めちゃくちゃ戦争に巻き込まれていましたが……。

 

 

ライブに行った

 

ぼちぼちと行きました。今年は開催規模が大きめのライブに足を運ぶことが多かったので、結果としてやたら横浜に行っていたような気がします。STUDIO COASTも気がついたら横浜に移転していたし、一体横浜の何がライブ会場たちを惹きつけているのでしょうか。誰か有識者がいたら教えてください。

今年はやっぱり声出しが解禁されたのが大きく、コーレスができなかった曲たちがちゃんとコーレスできるようになったので皆前よりライブがやりやすそうだな〜と思いました。コロナ禍に発表されてコーレスがないままになっていた曲に、新たにコーレスをつけようとアーティストが頑張ったり客の方が試行錯誤している感じもそれはそれで趣深かったです。

色々な意味で印象的だったライブはスピッツのひみつスタジオツアーです。感想はmisskeyの方に書きました。他だと年納めで行った世界樹の迷宮ライブでしょうか。チケットの種類の中に「FOEペンライト」なる謎グッズがついてくるやつがあったのですがお客さんのほとんどがその券種を選択したらしく、会場いっぱいのオレンジもやもやが曲に合わせて揺れている様は壮観でした。

あと会場オリジナルドリンクがゲームで出てくる回復アイテムの名前になっている小粋なおもてなしなどもあり、喜んでアムリタ(いちごシロップ+はちみつレモン)を注文しました。めちゃめちゃに甘かったです。よくアムリタをガブ飲みさせて大技を連打し強敵に勝つ戦法を取ったりしますが、そんなこと(アムリタガブ飲み)を実際にやったら口の中がベタついてしゃーないと思います。よもやライブでゲーム内の冒険者たちの解像度が上がるとは思わず嬉しいサプライズでした。

 

一気飲みすると甘味が来ますがチビチビ飲む分には美味しかったです

あまちゃんとプリリズRLを見た

 

どちらも気になっていながらも視聴の機会を逃し続けていたので、今年見ることができてよかったです。版元の人たちありがとうございます。
まずはあまちゃんの方ですが自分はなんとなく朝ドラには裏ルールがあると思っていて、というのは「何話か見逃しても話についていくことができる」という原則の元作劇がされている雰囲気を感じることがあるのですが、あまちゃんはこの朝ドラ法定速度的なものを完全にぶっちぎった作りになってんなあと思いました。結構1話の中で重要な設定が開示されることもままあり、毎日15分ながら見ではなくきちん視聴しないと本筋が分からなくなる仕様というのは朝ドラという枠を考えると大分チャレンジしているのではないでしょうか。
とはいえ全体的な情報量の多さに反し大筋としては夏ばっば-春子-アキの親子三代のラインが話としてしっかり一本軸になっていて、そこさえ見失わなければドラマの一番大事な部分にはちゃんと乗れるようにしてあるのはスマートだなあと思いました。自分は先行していだてんを見ていたのですが、いだてんとあまちゃんは割とやっていることが共通しつつもいだてんの方は情報量も多さに加えて登場人物の視点もいっぱいあったので……。どっちの作品も好きですが。
あとはやっぱり劇中歌のエモで押し切る腕力が強めで、これは後続の朝ドラにも脈々と受け継がれてるな~と思いました。それこそ今やってるブギウギなんかもそうですね。逆にあまちゃん以前で劇中歌に力を入れていた朝ドラってあるのかな。

一方プリリズの方はかなりの変化球というか、まず序盤のキャラの好感度を持たせてやろうという気が一ミリもねえ話運びとか、とにかくトラブルが発生する原因も解決するきっかけも全部気持ちの問題になっているところとか、その結果として全体的に演出がクドいところなど、めちゃ面白いな~とめちゃ人をふるいにかけてくるな~が交互に津波のように押し寄せてきました。配信で一気に見たから余計そう感じたところはあるかもしれません。ドハマりする人が出てくるのも分かるし皆に見てもらいたくなる気持ちも分かるけど、万人のストレートを射貫けるかというとどうかな……と思いながら見ていました。
この「人を選ぶタイプの面白さ」感、なんか既視感がある……と思っていたのですが、もしかしたら大河ドラマ平清盛に近いところがあるかもしれません。特にジジイの色欲が原因で様々な問題が発生しているところなどおんなじじゃ~んと思いながら法月仁の解説を読むなどしていました。なぜニチアサ女児アニメと大河ドラマを並べて語っているのか自分でもよく分からないのですが、とにかく自分の中でこの二作品は同カテゴリです。プリリズRLと平清盛、絶対ほぼ視聴者層がかぶっていないのですがどっちかだけ好きでどっちかを見ていない人はこの機会にもう片方を視聴してみてもいいのではないのでしょうか。ちなみにプリリズは一話20分ぐらいなので全話見ても0.5清盛ぐらいの長さです。

 


以上です。
来年も実生活をやったりやらなかったり、趣味をやったりやらなかったりしようと思います。とりあえず2月にやるENDRECHERI主催のライブに当たったので今からテンション爆上がりです。あとときメモGSシリーズがswitchに来るらしいのでこれもプレイしたいな~と思っています。ヤバ好しまくってすごい声帯と性格の男たちをデロデロにするぞ~。

 


今年一年、皆様大変お世話になりました。誠にありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
最後に唐突に今年のトムブラウンの敗者復活戦の動画を置いてブログを終わります。準決勝でこのネタを見た時から脳内でロンリーチャップリンが無限ループしています。一体どうしてくれるんだ。皆さんもぜひ同じような目に遭ってくれると幸いです。さようなら。

youtu.be

*1:金、時間、体力、気力、etc

*2:セカダンはやってないですが