ときメモGSプレイログ⑦ 天童壬編

switch版で初めてときメモGSをプレイしてる人間の感想です。
今回は隠しキャラ二人目、天童君編。以下ネタバレです。

鈴鹿君、三原君に関するネタバレも一部含まれます
※シナリオに関してネガティブな感想が含まれていますのでご注意ください


というわけで天童君です。

出現条件が「学力を一定以上上げた状態で外出」なので、実は今までのルートでも何度か顔合わせはしているのですが、攻略対象として接するのはこれが初めてとなります。

しかし、天童君との最初の顔合わせイベント(上に貼った画像のやつ)が起こるのは2年目以降。
同時に、天童君とのエンディングを迎えるためには蒼樹君ルートの時と同様、全てのはば学男子とのフラグをへし折っておかなくてはいけません。
前回は「徹底的にデートを回避する」という戦法を取りましたが、今回は違います。

あえて攻略対象とデートに行き、そこで相手の嫌がる態度を徹底的に取ることで傷心度*1を上げる強硬戦略にて、爆弾の早期爆発を狙います。


まだ攻略していない姫条君、葉月君、そして今回バイト先を花屋に設定しているためうっかり有沢さんとVSに突入するとかなりめんどくさいことになる*2守村君はターゲット外とします。
よって被害に遭うのは以下の三名です。


皆マジでごめん……。
でもデートコマンドを使わないでプレイするときメモGSって、肉の入ってないチンジャオロースみたいなもんだから…………。

というわけで上記の皆さんの傷心度を適当にあげつつ、天童君の登場に備え学力コマンドを上げていきますが、パラ萌え効果などで一部の男子は「友好」くらいまで行ったりします。
ただ今回は徹底して各男子の傷心度を上げるのを目的としているので、下校時に見かけても無視、プレゼントは一貫して一番反応が良くないやつを渡します。初詣も断っていたので、毎年弟の尽と一緒に行っていました。
しかし尽との初詣イベント、なんだかんだこの辺の台詞を見ているとこの子が学校でモテてる理由が見えてきていいですね。


そして時系列は冒頭の画像、二年目の四月に巻き戻り、天童君との初対面イベントです。
買い物帰りに突然ぶつかったかと思いきや、「ナンパ」と称して主人公を店(多分女性服売り場)に連れ込み、不穏な電話をして唐突に去っていくというなかなか味の濃い登場の仕方をしてくれます。BGMも一人だけラテン調で他キャラとは別の雰囲気を醸し出していますね。


その正体は羽ケ崎学園、通称「はね学」の高校生でした~という再開イベント。ラテンの風は羽ケ崎から吹いていたのでした。
しかしこの街、「はばたき学園」「きらめき高校」「羽ケ崎学園」の三つの学校があるんですね。
羽ケ崎だけ名前のリアリティラインが頭二つぐらい上に抜けているな……。
なんか他二校がプリキュアとかに登場する学校の名前みたいに見えてくるじゃないですか。一人だけちゃんとした名前の学校に通ってんのズルだよズル。


しかし校名のしっかりさとは裏腹に、天童君自体は色々複雑な事情がある様子です。
ところでこの時の私服、「ザ・ヤンキーの服」って感じでいいですね。天童君って小学校の時の家庭科のエプロンの柄もドラゴンにしてたのかな。


一方学内パートですが、有沢さんと修学旅行でイチャついたりしているうちに


何故か鈴鹿君の好感度が「友好」まで上がっていました。
文系キャラはともかく鈴鹿君の好感度がここまで上がった理由が全然分かんないんですよねえ……。運動全然上げていなかったので。
とはいえ、これでうっかり主人公とのフラグが立ってしまうと大変なので、この状態でわざと残念デートを三回繰り返し


紺野さんとVS状態になりました
この画像鈴鹿君ルートの時も見たぞって思っている方もいるかもしれませんが、背景の部屋模様が違うのでご了承ください。
今回は和解に向けた活動を一切しないので、これで鈴鹿君はもう紺野さんとくっつくこと決定です。
さらばだ鈴鹿君……。


天童君パートに戻ります。
ある日主人公が喫茶店で勉強をしようとすると突然ふらりと現れて「お勉強デートをする」という天童君。
ちなみにこのイベントって休日にしか起こらないんですけど、この時の天童君ってなぜか制服なんですよね。なんでなんだろう。


二人で宿題を解いたりしているうちに話題は天童君の身の上話へ。中高生って一緒にいる友達の影響をものすごく受けやすい時期だから、こういうパターンは実際よくありそうですよね。
それにしても右下、親はともかく学校まで放任状態とは……。ネタばらしをしてしまうと天童君のいる「はね学」はときメモGS2の舞台となる学校なので、こういうことを聞かされるとちょっと不安になりますね。一応GS2は1の数年後という設定だったと思うので、その間にちょっとでも学校事情が改善していればいいんですけど。


そして、主人公が大学受験をするつもりだと知った天童君は勉強に打ち込んで主人公と同じ大学を目指すことに。現状の成績は「はね学の中でも中の下の下の方」らしいですが、主人公のサポート付きで頑張るみたいです。なんだかドラゴン桜みたいな話になってきたな……。
ここで普通なら連絡先を交換という話になりそうですが、画像のやりとりで回避してきたのはスマートだなと思いました。「隠しキャラなのでデートコマンドが使用不可」というゲーム上の都合をうまくキャラクター性に落とし込んでますね。


こうしてこのイベント後、天童君がたまーに下校時に顔を出してくれるようになります。
この「よぅ!」って天童君の挨拶に主人公が合わせて「よぅ!」って返してるのかわいいなあ。


ただ正直この天童君が学校に来る時期と合わせて、ちょうど校内では各攻略対象の爆弾が爆発しまくっていたので、プレイヤー的には「もうちょっと学校から離れた場所で待ち合わせてくれ~!!!!」と思っていました。爆弾は爆発させるけどそれを天童君には知られたくない、乙女心ってのは複雑です(他人事)。


ところで爆弾を複数爆発させると大抵の攻略対象の好感度は地に落ちるのですが、今回パラメーターを結構上げていたこともあり、中には「普通」レベルでとどまったキャラも複数いました。
その一人が三原君でした。爆弾爆発後の電話の口調が辛辣寄りなので、ここで好感度がキープするのは意外でした。パラメーターの力ってすげー。(画像は蒼樹君ルートの時のやつを流用しています)


というわけで三原君の好感度を強制的に「友好」まで上げ、瑞希様ともVSモードに入りました。
もうこのルートの主人公の学園生活めちゃくちゃだよ。


天童君パートに戻ります。
主人公が三年目の文化祭に天童君を誘ったので、ずいぶんイメチェンした天童君が学園祭に来てくれました。蒼樹君ルートの時も書きましたが誰ともフラグが立っていないと三年目の文化祭がかなり虚無になってしまうので、これは嬉しい救済措置です。
天童君がこんな大人しい服持ってるの?と思ったら、本人によると服は「兄貴に借りた」とのこと。意外にも弟属性でした。
この感じを見るにお兄さんを含め天童家は真面目な人ばかりで、だからこそ不良少年のような行動を取るようになった天童君とどう接したらいいのか分からなくなっているのかもしれませんね。本人はそんなこと知ったこっちゃないから「シカトされてる」という認識になってしまっているのかもしれない。全部妄想ですが……。


文化祭で主人公から「教会の伝説」を聞かされた天童君は改めて受験への決意を固め、「主人公の邪魔になりたくないから」と言って一人で勉強を頑張ることを宣言します。
実は文化祭でイメチェンをしてきたのも、主人公と待ち合わせしていた時に自分のガラの悪さをはば学の生徒から噂されていたのを気にしての行動だったんですよね。
初登場イベントではカラッとした印象があったのですが、交流を重ねてくると意外と気にしいな側面も見えてきて楽しいです。


まあプレイヤーとしては「そんなこと言わずに会おうぜ~」と思ってしまいますがね……。
こちとら友達二人も実質ロストしている状態なので(緑色のアイコンが女友達と遊ぶ用のやつなのですが、VS状態なので瑞希様と紺野さんの表情が渋い)……。こうなるとなかなかダブルデートイベントなども発生してくれない。かなしい。
余った小遣いを晴れ着につぎ込んで、尽に「晴れ着なんか着るから支度が遅くなるんだ」などと言われながら三年目の冬を過ごします。


さて三年の冬も終盤になるとVS状態になった女の子たちが攻略対象とくっつきだします。
まずは鈴鹿君と紺野さん。

あ~~~はい完全にカップル成立でございますね。おめでとうございます。
紺野さんさりげなく名前呼びにクラスチェンジしてるし……。
しかし外出イベントの時も思ったんですけど、鈴鹿君って紺野さんには妙~に当たりが強いの、なんでなんだ。主人公や男友達にはもっとフラットな態度が取れているんですけどねえ。もっと紺野さんに優しくせえ!!!!!

そして紺野さんも紺野さんで一連のいちゃつきを主人公の前で見せた後に間をおいてこの一言を放ってくるの、なんなんだ。
見返したらVS解除イベントの時は最後に「ありがとう」って言っているから対になってるんですねここ。


そして三原君と瑞希様です。
正直VSに入ったのがかなりギリギリな時期だったので、友情だけ破壊して終わるのでは……と危惧していたのですが無事瑞希様の想いが伝わった模様です。
こっちもこっちでノリノリですね~。


……これでよかったんだよな……これで……。


………………………。


あれ、やばくね?
胸、痛くね???

すみません思いの外喪失感が強く、ついうっかり革命の冒頭のMOROHAになってしまいました。
天童君パートに戻ります。

受験日当日に待ち合わせしていた二人。ゲーム内時間だと実に三か月ぶりぐらいの再会です。
天童君の意気込みようもバッチリ!という感じで、このまま試験会場に向かうかと思いきや


警察呼びなよ~~~


警察呼びなって~~~~~~~


警察を呼んでくれ!頼むから!!!


……というわけで私の声が届くはずもなく、天童君はそのまま大事な友達を助けるため、試験会場におもむくことはありませんでした。
残された主人公はそのまま試験を受けます。
そしてエンディング。文化祭で教会の伝説を聞いていた天童君が主人公の元にやってきてくれるわけですが、


やっぱ警察呼べる案件だったってこれ


というわけで一抹の納得いかなさはありつつ、天童君とも無事ハッピーエンドを迎えることができました。
エピローグ、主人公が天童君の家庭教師になるのはともかく、わざわざ大学まで呼びつけてるの地味にウケますね。一流大学ってはね学から近いところにあるのかなあ。
絶対大学の中で「なんか男子高校生とイチャついてる人いる」って噂になってますよ、このルートの主人公。



ここからは天童君ルートの感想です。

前提として、天童君のキャラクターや、このルートのストーリー自体はすごく好きです。
天童君はときメモGS1がDSに移植された際に新規で追加されたキャラなので、おそらくは蒼樹君ルートに対して寄せられた「隠しキャラでもデートイベントは欲しい」「三年目文化祭とかの味気無さをどうにかしてほしい」みたいな要望を取り入れた上で、隠しキャラ特有の「デートコマンドは使えない」という事情はちゃんとストーリーの中に取り込んでいる。
キャラクターも他校の学生という属性を活かしていて、天童君ルートだとはば学は外部から見るとかなりの有名校で、基本的にはいわゆる「いい子ちゃん」が通ってる学校だということが分かってきます。皆なんだかんだ授業もサボらないですし、部活をやっている子もガチ勢が多いのでそんな雰囲気は感じ取っていましたが……。他作品の名前を出すとスキップとローファーに出てくるつばめ西高校みたいなポジションなんでしょうね、はば学は。
そしてそんなはば学の「お嬢さん」であるところの主人公が羽ケ崎でアウトローなポジションにいた天童君に出会い、お互いに影響しあっていく……。すごくいいコンセプトなんですよ、天童君ルート。

それだけに、最後天童君が受験を受けられず、浪人生として再スタートを切る……というラストだけは、個人的には素直に彼の努力が報われてほしかったと思ってしまいました。上でも書きましたが、普通に警察沙汰な案件でしたし……。
まあラストに向けてのカタルシスとしての演出なのは分かりますが、だとすればもっと他の形にしてほしかった、という感想はどうしても出てきますね。
至極個人的な意見で申し訳ないのですが、私と近い世代の人間は東日本大震災と人生の大きな節目が被っており、最近もコロナの影響をモロに受験生が被ったりしていて、そういうのを見ていると余計に「また再チャレンジすればいいよ!」とは気軽に言えないんですよねえ…………どうしても。


そういうわけで天童君ルート、これにて完結です。
なんかグダグダケチつけてしまってすみません。この記事を読んで不愉快になった人には本当に申し訳ないです……。

ちなみに文化祭のイメチェンイベントで、イメチェンしたビジュアルを肯定するとそっちのビジュアルでエンディングを迎えられるらしいのですが、エンドロールの最後でそっちの方のスチルをチラ見せしてくれました。これイメチェン後のエンドにしてたら逆に金髪の方のスチルを見せてくれるんでしょうか。



次回はときメモGS1、最後に残った眼鏡男子を攻略する予定です!

*1:攻略対象に実装されているパラメータの一つで、これが増えていくと爆弾がついたり爆弾の爆発が早まったりする

*2:有沢さんのバイト先は花屋です