2021下半期よかったコンテンツ

お久しぶりです。
これの下半期verです。上半期より大分数が少ないけど……。

・パ・ラパパンパン
・カムカムエヴリバディ
パ・ラパパンパンの方は個別記事で書いた。その記事の方でカムカムエヴリバディの第一週について「万人受けするような第一週」と、まあ前フリにするような書き方をしたのだが、年内分の放送を全部見終わった今となっては「よくも騙したな」(いい意味で)という感情しかない。
安子編の終盤……すごかったね……?「るいのことを一番に考えるなら私情を抑えて勇と再婚すればいいのに」という、傲慢な視聴者の『良識』をバットでぼこぼこにするようなオチ、好きだな~。あとパ・ラパパンパンの感想と被るけど、やっぱり藤本有紀作品って、なんか男女の性愛描写がジットリしてるんだよ……。
るい編に入ってようやくストーリーラインが落ち着きを取り戻したけど、Twitterとか見てるといつまた修羅展開になるか気が気ではない人が結構いるっぽい。ちいかわが単発1ページ漫画だけやってる時のオタクみたいで面白い(すみません)。


・Fujii Kaze "HELP EVER ARENA TOUR"(11/27)
藤井風が歌って踊ってピアノ引いてサックス吹いてと、とにかくありとあらゆるパフォーマンスを見せてくれた。演出も手が込んでてキッズダンサーが出てきたり、MVに出てきた宇宙人みたいなのが出てきたり、尺八の演奏家が出てきたり、曲の途中で照明がプラネタリウムみたいになったりしてた。元々の曲のパワーがすごいのだから、正直そんなに凝った演出をしなくてもライブとして成立しそうなのにとにかくエンタメに全振りした仕様になっていて、見てる間ずーっと楽しかった。また行きたい……倍率高そうだけど……。

 

AKIRA
1988年公開作品だけど!?まあ上半期の方にもメランコリックの感想とか書いてたので……。
つい先日のYouTubeの無料公開に合わせて見た。一応ジャンルとしてはSF映画なんだけど、主人公の金田がパズーから理性と思いやりをオミットしたような言動をする男なので、金田が出てくる場面ではなんだかヤンキーものを見ている時のような気分になった。それでいてSF映画をやっている場面も多いので初見時はその辺で結構混乱した。
あとナンバーズと呼ばれる超能力を持つ子供たちの外見が結構ぎょっとするような、ありていに言うとミイラとかリトルグレイみたいな見た目なんだけど、粗野な言動を繰り返す金田よりよっぽど(個人的には)分かりやすい立ち回りをしてくれるので、中盤以降は金田よりも鉄雄よりも彼らに感情移入しながら見てしまった。本編の描写を見る限り厭世的になってもおかしくなさそうな環境で暮らしているのに、鉄雄の暴走を止めるために色々尽力してくれるの、いい奴らだな。それにしても商品化とかを全然考えてないビジュアルだ……エヴァパイロットは呪いだかなんだかでずっと14歳の外見だったのに……。
とにかくアニメーションがすごくて、手間のかかってそうな画が連発するので、あのシーンの意味とは……とかあんま難しく考えないでかっこいい映像作品として見るのが一番いいのかもしれない。そういえば金田バイクのシーンが全然重要でもなんでもないシーンで笑ってしまった。みーんなあれの真似してるのに……。

 

・Shooting Star feat. CHICO CARLITO & R-指定

www.youtube.comここ数年のR-指定の客演ものの中ではトラックもリリックも一番好きかもしれない。「彼岸花」「煙」「線香花火」と儚げなイメージの単語を散りばめておきながら最後の一言で裏返すのがR-指定らしくて、聞くたびにニヤッとできる。CHICO CARLITOのフックもめっちゃかっこいいな~。
この曲が入ってるアルバムそのものも名盤だった。お勧めです。

ultravybe.lnk.to

 

・【ナイトルーティン】夜に欠かさない習慣を全部ウソでお届けします

www.youtube.com最悪インターネット概念、しょ~もない下ネタ、奇行、大声とオモコロに求めているものが全部詰まっていたので……。

 

・ちいかわ
なんだかんだ言って年間通じて楽しんでたコンテンツといえばやっぱりちいかわ(というかナガノ作品全般)だったかもしれない。
ちいかわ、本編は去年と変わらず、いや去年以上にフリーダムで愛らしい作品をコンスタントに発表し続けているけど、今年はグッズ展開やコラボカフェなどの漫画以外の動きが活発で、毎日何かしらが発表されるのを見るだけでも楽しかった。ちいかわグッズはナガノ先生の描きおろしも多く、ひとつひとつの発表を見るたびにその裏側でコストや販売時期などの調整をし続ける沢山の人々と、パワフルに新たなデザインやイラストを創り出すナガノ先生の力が合わさってこのグッズたちは生まれてるんだよなあ……と思い、胸を熱くしていた。常日頃人間社会と距離を置きたがる自分が数少ない人間社会を手放しで肯定する瞬間だった。
Twitterで見るのみならず、実際に自分も

東京駅のポップアップショップに行き、

ちいかわの森に行き、

原宿にあるちいかわらんどに行った。
グッズも部屋の収容面積と日々闘いながら少しずつ増やしている。2022年のカレンダーはちいかわだし、部屋の一角にはガチャで手に入れた小さいフィギュアやアクスタを並べているスペースを作った。

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ちいかわグッズのいいところは、本編ではなかなか堪能しづらい可愛げ全振りのちいかわ達を何の心配もなく愛でられるというところだ。
ちいかわの本編にはいついかなる時でも緊迫した展開に移行するかもしれないという危険性が常に付きまとう。それこそがちいかわがTwitterでヒットした理由といえばそうだけど、キャラクターとしてのちいかわをヘラヘラと気軽に眺めるにはちいかわの本編はちょっとハードすぎる。突然ポップアップしてモブキャラを攫っていくでかい鳥とかいるし……。グッズのちいかわは静止した時空の中にいるのでその点気楽だ。
これはメインキャラでもバンバン退場するタイプの作品のキャラがコラボグッズとかだと平和そうにしてるのとちょっと似てるけど、ちいかわはマスコットキャラクターなので、むしろグッズで可愛さを振りまく方が本業で、労働のためにさすまたを振り回している本編こそが異常という倒錯した状況になっている。この矛盾も含めてグッズを堪能できるのは、世にコンテンツ多しといえどちいかわだけだろう。
来年はアニメも控えているし楽しみだ。


今年の下半期は私生活の方が滅茶苦茶なことになってしまいあまりコンテンツを見る気力がなかったのだが、全部書き出してみればそれなりの分量になった。上に書いてない以外にも色々面白いコンテンツもあったし。プリマジとか……。
来年は正直まず私生活の立て直しが急務になるとは思うけど、状況が許す限りは相変わらず節操なく見たり聞いたり行ったりしていく次第だ。とりあえず1月からの鎌倉殿の13人と平家物語で中世フィーバータイムを楽しみたい。ALIも活動再開してくれたのでどっかのタイミングでライブに行きたい。やっていくぞ。

2021上半期よかったコンテンツ

・大豆田とわ子と三人の元夫

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以前野木亜紀子がインタビューで完成度の高いドラマを正円に例えて話していたけど、このドラマは正しく完璧な正円のドラマだなという印象を持った。とにかくまず画面がオシャレで華やかで見るだけでウキウキしてくるし、日常シーンの軽妙なやりとりの一枚下に存在する社会の不条理と生の苦しみと、それでも日々を前向きに暮らしていくとわ子達のほんのわずかな期間を切り取った話作りも好きだった。
漫画や小説の素晴らしい作品とは違って、集団制作のドラマは作品に関わる様々なセクションの人が同じビジョンを共有出来ていないとクオリティを担保できないので、まずそこがすごいなあという感想がどうしても最初に来てしまう。まあ各々が違う方向に全力を出した結果ウニみたいな形になってるドラマ(清盛とか)も好きだけどさ……。
劇伴もやたら力が入っており、サウンドトラックが各種配信サイトで配信されてるのでドラマに興味がない人も是非聞いてみてほしい。ドリームチームみたいな布陣の主題歌も勿論良かった。

 

ワンダーエッグ・プライオリティ

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野島伸司のセンセーショナルな脚本と若林信監督のキレッキレの画作りが融合した結果生まれたキメラみたいなアニメ。クオリティに拘りすぎた結果本放送を落としたけど、脚本が広がりすぎてこの前放送された特別編でも完全には物語が完結しなかったので無問題です。そんな訳あるか。
いくつか似た要素のあるフリップフラッパーズを見た時は「そんなに何でもかんでも説明しちゃうのか……」と思ったけど、このアニメに関しては「こんなに色んな要素をほったらかしたまま終わるのか……」と思ってしまうので人生はままならない。とはいえ主人公・大戸アイの物語としては本放送分で綺麗に完結していたという印象があるので、実際そこまで消化不良だとは思ってないです。
プロップデザインの井上晴日さんの仕事が素晴らしくて、毎週放送後にtwitterでラフデザインを見るのが楽しみだった。

 

・VIVA LA ROCK(5/3)
2年ぶりの現地参戦フェス。入場時のオペレーションが死ぬほど難しかったりとか飲食スペースが会社の休憩室のような殺風景さだったりとかCAVESTAGE入場規制かかりっぱなしとかはあったけど、やっぱりフェスに行くとハレの場だ!!とテンションが上がる。
大宮セブン含めどのアーティストも気合いが入っててよかったが、特にラストのレキシ→藤井風→オレンジレンジ三者三様の盛り上げっぷりがすごかった。その中でも藤井風は正直彼目当てで来てる人も多いんだろうな~と感じてしまうくらい観客の期待度が高まってることが発声を禁じられてる会場からも伝わってくるし、それに応えるかのようにフェスとは思えないほど独自の雰囲気をあっという間に作り上げる藤井風のパフォーマンスもすごかった。2019年のキングヌーの時も思ったけど、これからもビバラには「今音楽シーンで注目されてて1回はライブ見てみたいけど、単独ライブのチケット戦争が厳しすぎる系アーティスト」をガンガン呼んでいってほしい。

 

・あさがくる

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アフタヌーン四季賞大賞作品。
最近スタァライトやかげきしょうじょで盛り上がってる音楽学校ものだが、この漫画の主人公・吾妻朝顔音楽学校の生徒ではなく、音楽学校に合格できなかった元受験生なので前述の作品とは大分趣が異なる。彼女と宝塚志望者の中学生・くるみとの交流は当然ぎこちなく、胸がキリキリするようなシーンもあるが、あっさりした絵柄と細やかな仕草の描写などを見ているうちに不思議とするすると読み進められる。あと別作品の「しかのあし」でも思ったけど、この作者さんのバレエとか体操とかの体を使うシーンの描き方が好きです。
実は作者の人の作品を以前から読んでおり、この漫画を描き進めているのもTwitterで見ていたので受賞のニュースを見た時は本当に嬉しかった。

 

・メランコリック
別に今年発表の作品ではないけど見たのが今年だったので……。
フォロワーの人に誘われてAmazonプライムのウォッチパーティーで見たけどすごい面白かった。事前情報を殆ど入れずに見たので、終盤まで話がどう転がるか全くわからずにハラハラしながら見ることが出来てよかった。ただAmazonプライムのジャンル:コメディは完全に詐欺の部類だと思う。
Twitterにも同じことは書いたけど、真っ当な社会から外れた青年二人の物語ではあるけど真っ当に生きてるはずの主人公の彼女すら光熱費をまともに払えないくらいの生活を強いられてるという苦しみがあって、だからこそあのラストシーンが本当にいいものなんだけど、とはいえ殺人の不可逆性を散々本編で見せられた後に主人公が人を二人殺しているのであのラストシーンの5分後に全員逮捕されてたとしても全く違和感はない。
イグナッツでR-指定がこれを胸キュン映画として紹介していたけどどこに胸キュンすればいいんだ。松本が和彦の実家で銃創の消毒受けるシーンかな?

 

・その他、よかったやつ

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動画タイトルこそ考察となっているけどロジカルに出場者のネタのどこがすごいのか、どうすればより笑いが獲れる可能性があったのかというのを分析していてすごい。
動画編集もしているんだろうけど、説明がとにかく分かりやすいし淀みがないなあ~と思ってたら漫才大会の審査員とかしてるんですね。

 

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ゼロ年代感溢れる音と昨今のミームをバリバリに取り入れた歌詞のギャップ。ゲームの主題歌なのだが肝心のゲームが発売延期を繰り返しまくってるのも含めてあの頃っぽさがある。MVを見るとちゃんとアスペクト比率が4:3になっててすごい、というかこのMVで初めてそこをいじれるのを知った。

 

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未だになんで突然この人がマヂラブのイメソン(イメソンではない)を作ったのか全然分かってないんだけど、「若者に人気の作曲家が突然存命お笑い芸人のイメソンを作る」という怪現象込みで好きな曲。

 

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原作がすごい好きだったのでアニメがどうなるか不安だったけどこのOPを見た時点でもう大丈夫だな!!と思えた。本編はエドワードが突然3Dになったりエンディングをジャックしたり、アニオリパートではケイト様の声真似をしたりチョンボかましてライアンに髪をひっつかまれたりととにかくエドワードがやりたい放題していた印象が強い。勿論本筋もアニオリパート含めてケイト様とエミリコの関係性に重点を置いた話作りになっていながらも、最近の本編ともリンクするような要素を先出ししていたりといいアニメ化だった。
一言しか台詞のなかったオリバー役の榎木さんの演技がすごく良かったので、早く2期でスナック感覚でボロボロ情報漏洩するシーンをやってほしい。

 

後はシンエヴァ(これは前に感想書いた)とかスタァライトの映画とか日比谷野音のcnann0のライブとかマヂカルクリエイターズの漫才のようなもの選手権とかもよかったです。
こうやって下半期も見境なく色んなジャンルのコンテンツを見聞きした結果、絶妙にどの辺りの人とも話の合わないコウモリ野郎として寂しく生きていく所存です。嘘です一部でも知ってるやつがあったら是非Twitterとかで話しかけてください。

nogi note8話の記載について

※nogi noteとシナリオブックのネタバレがあるので注意してください。
※全て一個人の考えです。
※制作関係者全ての発言を捕捉できているわけではないため、何らかの矛盾がある可能性があります。




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2020年年末

  • お久しぶりです。いや~最後に更新したの9月だったからかれこれ3か月ぐらいサボってたのかこのブログ。

  • 労働を本格的に再開した後、例によって精神の状態が荒廃していたため、ブログを更新するほどの気力が霧散していた。
    ブログを毎日更新してた頃はやっていたラジオ体操なども現在は一切やっていない。正直労働を再開したらこうなることは予想がついていたのだが、精神の荒れっぷりについては予想を遥かに上回っていき、またもや各方面に諸々のご迷惑をおかけし、色々あって最終的に精神科でWAIS-Ⅲを受けるなどした*1
    自分にそういった傾向があることは10代の頃からはっきりと自覚しており、社会人になってからは周囲に迷惑をかける機会も飛躍的に増えて一度診てもらった方がいいとは思っていたのだが、中々踏ん切りがつかず受診に踏み切れなかった。なので精神科への受診を進められた時も、検査をやってみましょうと言われた時も、正直ショックというよりは肩の荷が降りたような気持ちになって、ホッとしたのをよく覚えている。とにかく今の職場が本当に合わず、遠からずこういった事態にはなるだろうとは思っていたので、たまたまコロナの影響でそれが今年になっただけ……というような感覚だ。
    しかし12月に検査を行い、結果は来月中にお聞かせしますと言われたのでその時は言われるままに帰宅したが、それから毎日結果が気になって気になって仕方ないし、このブログを書いてる今も滅茶苦茶気になっている。はっきり言えば今年中に聞いて色々踏ん切りをつけた状態で年を越したかった。この件についての心残りがすごすぎて、色々他にやれていないことがいっぱいあるんだけど、それらについてはあまり気になっていない。部屋も相変わらず混沌としているがそれもあまり気になっていない。いやちょっとは気になっているけど。5日まで正月休みがあるので部分的にでもなんらかの改善がみられるといいですね(他人事)。

  • 精神の荒廃がすごすぎて発達障害の検査を受けましたなどと総括するとろくでもないような年を過ごしたかのように思われるかもしれないが、主観的には全くそんなことはない。正直この年齢になって中期的に仕事をしなくていい期間が降ってくるなんて思わなかったし、久々にブログを書いたり、ラジオ体操をしてみたり、気力不足から諦めていた色んな事に(一時的にでも)着手できたのは嬉しかった。労働をサボっている間は体の調子も大変良く、精神もとても穏やかで、こんな良いコンディションでいられたのは本当に本当に久しぶりなことで、世の中が大変な時にこんなことを言ってる場合ではないのは重々承知の上だけど、でも本当に夢のような時間だった。まあ夢から醒めたら全く現実に戻ってこれなくなり上に書いたようなことになっている訳だが……。
    音楽イベントも11月以降にライブに5回、リリースイベントに1回行けた。印象に残っているのはやはりCreepyNutsの武道館公演だ。獲っていたチケットが一旦無効になり再度抽選と言われた時は頭が真っ白になったが、なんとか最終的に両日のチケットを手に入れることが出来て本当によかった。公演の時期は仕事が忙しかったので、正直平日2days開催と言われても休めないし定時で退社できるかも怪しいし……と思っていたが、色々巡り合わせがよくそっちの方面の問題もクリアすることが出来た。こうして書くと禍福のバランスが取れていないので、来年あたり最終的に何か手痛いしっぺ返しがありそうで怖い。
    個人的な野望として毎年1回は行ったことのないアーティストのライブにも行きたいなあと考えているのだが、12/23のmillennium paradeの国際フォーラムのライブでそっちもクリア出来た。チケットを取った時は12/27のCDJにも行く予定だったので年の瀬にいきなり常田さんを2回も見ることになるなあなどと思っていたのだが、CDJは土壇場で中止になったので、やはり行っておいてよかった。当日は関係者席に綾野剛がいるかなあなどとミーハーめいた期待を持って会場に入ったが、どうも綾野剛は自分が行かなかった方の回のライブに来ていたらしく、そしてそもそも私の席は2階のいわゆる天井席に程近いところだったので関係者席など全く見えなかった。そういえばCreepyNutsの武道館公演の時もTwitterに「関係者席にDJKOOみたいな滅茶苦茶派手な見た目の人がいる」と話題になっていたので*2、一目見てみたかったのだが、その時も天井席付近だったので関係者席が全く見えなかった。来年は大きい会場のライブに行く時はアリーナとは言わないまでも一階席ぐらいには行ってみたい。
    ここまでライブ本編の感想が全くない最悪の文章を書き連ねているが、勿論本編も滅茶苦茶よかった。コロナ禍以降の音楽ライブでは観客に許されているリアクションは拍手とハンズアップぐらいなのだが、そんな状況でもいつものように観客とのコミュニケーションを取ろうとするCreepyNutsも、逆にパフォーマンスと映像に全てのメッセージを込めた一つの作品のようなライブを魅せてくれたmillennium paradeも、どちらも最高にかっこよかった。他のライブも全部最高だった。「ヘルレイザー」の歌詞でもあるようにやっぱり生が一番だ。
    CreepyNutsは今年はライブがさっぱり出来なかった影響もありバラエティに出たりドラマに出たり、何故かHanakoの表紙を飾ったりと色々慌ただしそうであった。正直ライブが復活したら音楽の仕事と他の仕事のバランスをどう取るつもりなんだろうと思ったりもするが、まあ当面は現状のようなライブが思うように出来ない状態が続いてしまいそうだし、何よりテレビ雑誌のインタビューによると恐ろしいことに今年からソニーの給料が月給制から出来高制になってしまったらしいので、そうなってしまうともう出来る仕事は(無理をしない範囲で)やっていけたらいいですねと言う他ない。しかしそうやって色んなジャンルの仕事に挑戦し続けた結果が今年のM-1のイメージソング起用だったのかなあと思うと、音楽ジャンル以外の仕事も最終的にはポジティブに作用していくんだろうと思わせてくれるのが嬉しいところだ。

  • 11月以降はまあまあライブに駆け込みで行っていたが、それ以前はろくに現場がなかったので、今年は久々にじっくり各種創作物と向き合うことが出来た。去年までも勿論それなりに追ってはいたのだが、創作物はライブに比べるとリアルタイムで追いかけなくてもいいという特性があるため個人的にはどうしても片手間感が否めなかったのだ。
    特に漫画は豊作で、ブログに書いてない作品でも「メダリスト」や「チェンソーマン」など素敵な作品がいっぱいあった。アニメが面白かったから「呪術廻戦」も読んでみたい。正直ジャンプ作品でちゃんと読んだことがあるのは「武装錬金」と「テガミバチ」とあとギャグ漫画ぐらいだったが、「チェンソーマン」と「呪術廻戦」については不思議と読んでてすごくしっくりきた。調べたら作者が両方自分と同い年だったのでそれも理由の一つなのかもしれない。
    ドラマはやっぱり「MIU404」が面白かった。正直10話までもいい作品だな~と思って毎週楽しみに見ていたのだが、最終話で突然バッドエンドifルートからのトゥルーエンド突入演出が入ったりとんでもない柄のペアルックTシャツを着たり志摩がチャリで階段を下りたり伊吹がガイナ立ちをしたりと突然異様なはっちゃけっぷりを見せてもらったおかげで、すっかり大好きになってしまった。私は面白いドラマが好きだけど、面白くて変なドラマは面白いドラマの5000倍ぐらい好きなのだ。あまりに肩入れしてしまい、最終的にブルーレイBOXとシナリオブックを買ったのだが、シナリオブックを読んだらチャリで階段も下りてなかったしガイナ立ちもしてなかったし他にも好きな台詞やシーンがことごとく存在していなかったので、狐につままれたような気持ちになった。円盤特典のnogi noteも面白かったのでその内またこのブログで言及したい。
    しかしやはり今年を通じて一番熱心に読んでいたのは、結局「もぐらコロッケ」や「なんか小さくてかわいいやつ」などのナガノ作品な気がする。ブログでも好きなシーン集とか書いたし。びっくりするぐらいインプレッションなかったけど……。
    ナガノ作品のいいところはTwitterが主な発表の場なため、どれだけ精神が終焉(おわ)ってる状態でもなんとか作品を読むことが出来るということだ。世界中で新型コロナウイルスの感染状況が刻一刻と悪化していた3月頃に、仲間を喰らう快楽に目覚めてしまった一匹のもぐらコロッケの感情の揺れ動きを台詞に頼らず描ききった大名作「もぐらコロッケの苦悶」の最終ページを見た時は、プラットフォームにTwitterという場を選んでいるにも関わらず、時世に全く左右されない骨太な作家性に大変感動してしまった。ここ数年はすっかりその手のものから遠ざかっていたが、小学生の頃などはサンリオやサンエックスなどのファンシーキャラクターグッズをよく集めていたりしたので、もぐコロのグッズを買ったりガチャを回して、それを部屋に飾ると童心に返ったような気持ちになれるのも嬉しい。2月に発売されるちいかわの単行本も今からとても楽しみだ。

  • とりあえず自分はこんな感じの一年だった。
    精神がかなり荒廃していた時に、Twitterのフォロワーと会っていや~今年クソみたいな年ですよ~とくだを巻いていたら、「でも今年って皆多かれ少なかれクソみたいな年だったんじゃないですか?」と励ましてもらったことが印象的だったが、自分以外の人はどんな感じだったのだろうか。やっぱりクソみたいな年だったのだろうか。
    来年も引続き疫病などでろくでもない状況が続きそうだし、とりあえず2021年は各位生存をし、余力があれば何事かをやっていけばいいのではないでしょうか。自分は来年の目標は精神の安定です。めちゃくちゃ低い目標だけどもうこれをやらんとどうにもならんので……。
    それでは皆さんよいお年を。

*1:本当はⅣがやりたかった

*2:実際その日は本当にDJKOOが来ていた

ナガノ先生の漫画の好きなシーン貼る

  • 「もぐらコロッケのうた」より

     

    行方不明になった「たこつき」を探しに城へ潜入したくま、パグ、もぐらコロッケの「サンタ」。ようやく「たこつき」と再会できたものの、最早話が通じる状態ではなかった……というのっぴきならない場面ですが、全コマに漂う独特のゆるさが好きです。頭に付いた火を床にこすり付けて消そうとする「サンタ」と、その様子を見て喜ぶ「たこつき」がシュールでかわいい。
    しかしもぐらコロッケって油分を含んでるので火気厳禁かと思いきや、意外と耐火性はあるんですね。

  • フェイスタオル販促(?)漫画

     

    漫画がアップされた日と同日に販売開始をした吸水フェイスタオルの販促漫画……のはずですが、くまが目出し帽を被った人物に拘束され、パッケージの中に無理やり閉じ込められるというかなりアナーキーな作品です。商品を見た時の第一印象をそのまま漫画にしたんだろうな~とは思うのですが、それにしたってどうにもインパクトのありすぎる絵面はここ最近の「ちいかわ」の展開などを彷彿とさせます。Twitterのフォロワーにこの漫画を紹介した時、「最後のコマでまともに発声できない状態だと分かるのが余計にヤバい」という旨のコメントをもらったことを思い出します。

  • 「もぐらメンチ」より

     

    もぐらコロッケの巣に侵入してきた強敵「もぐらメンチ」と闘うため、一度は脱いだたこを再び身に纏った「たこつき」。一ページ丸々バトルというのはナガノ先生の漫画でも珍しいですが、「たこつき」が被ったたこの足の部分のなびきがいつにない躍動感を醸し出しています。「たこつき」の戦闘シーンは「もぐらコロッケのうた」でも描かれていますが、その時はこのたこの足部分がなびく演出はなかったため、ナガノ先生の表現方法の進化が感じられて好きです。
    ちなみにこのページでは自分よりかなり大きいもぐらメンチをキック一発で牽制している「たこつき」ですが、「もぐらコロッケのクリスマス」では突如現れた謎の怪異・「レーザー男爵」の攻撃を躱し切る俊敏性も見せており*1、明らかに他のもぐらコロッケより高い身体能力があることが伺えます。

  • ユニコーンとバイコーン」より

     

    くまやもぐらコロッケ達に干渉しては、毎度毎度洒落にならない被害をもたらす双子の悪魔、ユニコーンとバイコーン。そんな二匹の日常を描いたシーンですが、内容そのものは他愛無いPCの奪い合いのはずなのに、彼らの話している言葉は支離滅裂そのものです。もぐらコロッケの漫画では人語を喋れるキャラがとても少ないため、この「人語を喋っているはずだけど、何を喋っているのかさっぱり分からない」というキャラクター設定が滅茶苦茶に活きるんですよね。ユニコーンとバイコーンに関しては「もぐらコロッケのゆめ」にてかなり衝撃的なシーンがあったため*2、大抵の描写ではもう驚かない自信があったのですが、初見時は本当に恐怖を感じてしまいました。

  • 「ギョニソともぐらコロッケ」より

     

    とても綺麗な声で「ギョニソのうた」を歌う新キャラ・「ギョニソ」に出会ったもぐらコロッケ達。「ギョニソ」の素敵な歌声を聞いた「サンタ」が思わず対抗心からその場でもぐらコロッケのうたを歌いだすシーンですが、いまいち状況が飲み込めていない「おしゃれ」、楽しくなって自分も歌ってる「たこつき」、この中では一番大人びているせいか、共感性羞恥で思わず目を背けてしまう「さかな」と、三者三様のリアクションが見られて楽しいです。「サンタ」に割って入られたギョニソが割って入られた時の斜めったポーズのまま拍手を送っているのも可愛い。

  • 「炙りしめ鯖」

     

    初っ端からもうどういう状況なのかさっぱり分からなくて最高ですね。ちいかわとうさぎが掴まっているマンボウが、デフォルメされたキャラクターとしてのマンボウではなく滅茶苦茶生の魚なのがじわじわきます。ちいかわのリアクションを見るに、かなりぬめってそうだし……。
    そんな状況など全く意にせず晩酌を嗜む栗まんじゅうのような見た目のキャラは、この漫画以外でもちょいちょい登場してはマイペースに酒を飲み、肴をつまんでいるというかなり素敵なキャラです。現在開催中のナガノ展のキービジュアルにもいます。

  • 「🍣」

     

    全コマ可愛らしいからか、ちいかわのLINEスタンプでは2つもスタンプとして採用された漫画です。ハチワレが登場してからかなり最初の頃の漫画ですが、興味のあることはとりあえず試してみる好奇心旺盛さと、他者を気遣える優しさを持ち合わせたキャラクター描写はこの頃から一貫していますね。
    ワサビでむせているちいかわのリアクションが、かなり現実味があってお気に入りです。どれだけ小さくてかわいくても、気管の構造とかは人類とそんなに変わんないんでしょうか。

  • 「☔」

     

    突拍子のない展開が注目されがちなナガノ先生の漫画ですが、こういう穴に落ちてしまったハチワレの心理描写をじっくりかけて書いていくような場面も私はすごく好きです。普段は見えないハチワレの頭頂部が見えている(=俯いている)というイレギュラーな描写や、「喜びがない~……」というパンチの効いた台詞で読者の不安を煽りながらも、最後の上を向くコマでぐっとこちらの心を掴んでくるのがうまいよなあ~と惚れ惚れしてしまいます。表情を変えずに静かに涙を拭うコマが、終盤のカタルシスにつながってて本当に最高です。

  • 以上です。
    去年ぐらいからひっそりとナガノ先生の漫画を読んでいたのですが、twitterではあまり感想をつぶやいてなかったのでまとめて書き出してみました。ここに載せなかったシーン以外でも好きなのはいっぱいあります。「もぐらコロッケの苦悶」とか。
    また好きなシーンが溜まったら同じような記事書いてアップしたいですね。