2021下半期よかったコンテンツ

お久しぶりです。
これの下半期verです。上半期より大分数が少ないけど……。

・パ・ラパパンパン
・カムカムエヴリバディ
パ・ラパパンパンの方は個別記事で書いた。その記事の方でカムカムエヴリバディの第一週について「万人受けするような第一週」と、まあ前フリにするような書き方をしたのだが、年内分の放送を全部見終わった今となっては「よくも騙したな」(いい意味で)という感情しかない。
安子編の終盤……すごかったね……?「るいのことを一番に考えるなら私情を抑えて勇と再婚すればいいのに」という、傲慢な視聴者の『良識』をバットでぼこぼこにするようなオチ、好きだな~。あとパ・ラパパンパンの感想と被るけど、やっぱり藤本有紀作品って、なんか男女の性愛描写がジットリしてるんだよ……。
るい編に入ってようやくストーリーラインが落ち着きを取り戻したけど、Twitterとか見てるといつまた修羅展開になるか気が気ではない人が結構いるっぽい。ちいかわが単発1ページ漫画だけやってる時のオタクみたいで面白い(すみません)。


・Fujii Kaze "HELP EVER ARENA TOUR"(11/27)
藤井風が歌って踊ってピアノ引いてサックス吹いてと、とにかくありとあらゆるパフォーマンスを見せてくれた。演出も手が込んでてキッズダンサーが出てきたり、MVに出てきた宇宙人みたいなのが出てきたり、尺八の演奏家が出てきたり、曲の途中で照明がプラネタリウムみたいになったりしてた。元々の曲のパワーがすごいのだから、正直そんなに凝った演出をしなくてもライブとして成立しそうなのにとにかくエンタメに全振りした仕様になっていて、見てる間ずーっと楽しかった。また行きたい……倍率高そうだけど……。

 

AKIRA
1988年公開作品だけど!?まあ上半期の方にもメランコリックの感想とか書いてたので……。
つい先日のYouTubeの無料公開に合わせて見た。一応ジャンルとしてはSF映画なんだけど、主人公の金田がパズーから理性と思いやりをオミットしたような言動をする男なので、金田が出てくる場面ではなんだかヤンキーものを見ている時のような気分になった。それでいてSF映画をやっている場面も多いので初見時はその辺で結構混乱した。
あとナンバーズと呼ばれる超能力を持つ子供たちの外見が結構ぎょっとするような、ありていに言うとミイラとかリトルグレイみたいな見た目なんだけど、粗野な言動を繰り返す金田よりよっぽど(個人的には)分かりやすい立ち回りをしてくれるので、中盤以降は金田よりも鉄雄よりも彼らに感情移入しながら見てしまった。本編の描写を見る限り厭世的になってもおかしくなさそうな環境で暮らしているのに、鉄雄の暴走を止めるために色々尽力してくれるの、いい奴らだな。それにしても商品化とかを全然考えてないビジュアルだ……エヴァパイロットは呪いだかなんだかでずっと14歳の外見だったのに……。
とにかくアニメーションがすごくて、手間のかかってそうな画が連発するので、あのシーンの意味とは……とかあんま難しく考えないでかっこいい映像作品として見るのが一番いいのかもしれない。そういえば金田バイクのシーンが全然重要でもなんでもないシーンで笑ってしまった。みーんなあれの真似してるのに……。

 

・Shooting Star feat. CHICO CARLITO & R-指定

www.youtube.comここ数年のR-指定の客演ものの中ではトラックもリリックも一番好きかもしれない。「彼岸花」「煙」「線香花火」と儚げなイメージの単語を散りばめておきながら最後の一言で裏返すのがR-指定らしくて、聞くたびにニヤッとできる。CHICO CARLITOのフックもめっちゃかっこいいな~。
この曲が入ってるアルバムそのものも名盤だった。お勧めです。

ultravybe.lnk.to

 

・【ナイトルーティン】夜に欠かさない習慣を全部ウソでお届けします

www.youtube.com最悪インターネット概念、しょ~もない下ネタ、奇行、大声とオモコロに求めているものが全部詰まっていたので……。

 

・ちいかわ
なんだかんだ言って年間通じて楽しんでたコンテンツといえばやっぱりちいかわ(というかナガノ作品全般)だったかもしれない。
ちいかわ、本編は去年と変わらず、いや去年以上にフリーダムで愛らしい作品をコンスタントに発表し続けているけど、今年はグッズ展開やコラボカフェなどの漫画以外の動きが活発で、毎日何かしらが発表されるのを見るだけでも楽しかった。ちいかわグッズはナガノ先生の描きおろしも多く、ひとつひとつの発表を見るたびにその裏側でコストや販売時期などの調整をし続ける沢山の人々と、パワフルに新たなデザインやイラストを創り出すナガノ先生の力が合わさってこのグッズたちは生まれてるんだよなあ……と思い、胸を熱くしていた。常日頃人間社会と距離を置きたがる自分が数少ない人間社会を手放しで肯定する瞬間だった。
Twitterで見るのみならず、実際に自分も

東京駅のポップアップショップに行き、

ちいかわの森に行き、

原宿にあるちいかわらんどに行った。
グッズも部屋の収容面積と日々闘いながら少しずつ増やしている。2022年のカレンダーはちいかわだし、部屋の一角にはガチャで手に入れた小さいフィギュアやアクスタを並べているスペースを作った。

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ちいかわグッズのいいところは、本編ではなかなか堪能しづらい可愛げ全振りのちいかわ達を何の心配もなく愛でられるというところだ。
ちいかわの本編にはいついかなる時でも緊迫した展開に移行するかもしれないという危険性が常に付きまとう。それこそがちいかわがTwitterでヒットした理由といえばそうだけど、キャラクターとしてのちいかわをヘラヘラと気軽に眺めるにはちいかわの本編はちょっとハードすぎる。突然ポップアップしてモブキャラを攫っていくでかい鳥とかいるし……。グッズのちいかわは静止した時空の中にいるのでその点気楽だ。
これはメインキャラでもバンバン退場するタイプの作品のキャラがコラボグッズとかだと平和そうにしてるのとちょっと似てるけど、ちいかわはマスコットキャラクターなので、むしろグッズで可愛さを振りまく方が本業で、労働のためにさすまたを振り回している本編こそが異常という倒錯した状況になっている。この矛盾も含めてグッズを堪能できるのは、世にコンテンツ多しといえどちいかわだけだろう。
来年はアニメも控えているし楽しみだ。


今年の下半期は私生活の方が滅茶苦茶なことになってしまいあまりコンテンツを見る気力がなかったのだが、全部書き出してみればそれなりの分量になった。上に書いてない以外にも色々面白いコンテンツもあったし。プリマジとか……。
来年は正直まず私生活の立て直しが急務になるとは思うけど、状況が許す限りは相変わらず節操なく見たり聞いたり行ったりしていく次第だ。とりあえず1月からの鎌倉殿の13人と平家物語で中世フィーバータイムを楽しみたい。ALIも活動再開してくれたのでどっかのタイミングでライブに行きたい。やっていくぞ。