202209雑記

◼️通販で頼んだ「ニディガのスタッフほん」が届いたので、先日読んだ。
全体としては面白かったが、ゲーム発売までの軌跡を書いたところで「二度目の発売延期が決まった辺りでプログラマーがヘラって離脱した」と書かれていたところで心がざわついた。しかも最終的にその人の書いたコードは全ボツになったらしい。
何故ざわついたかというと、まさしく私が前の職場を「ヘラって離脱した」人間だからだ。会社を辞めたのは休職期間が満了したからだが、休職に入るまで、正直オープンな場では書くのが躊躇われるレベルであらゆる人間に迷惑をかけまくった。きっと前の会社からすれば私もまた「ヘラって離脱した」、使えない会社員であったことだろう。ニディガのゲーム開発から離脱したプログラマー氏が今心身共に少しでも安らかであることを祈るばかりである。


◼️メイドインアビスの二次創作SSを書いた。9月のかなりの時間をこのSSに投入したし、頑張って書いたのでもしよかったら読んでください。

www.pixiv.net


以下執筆にあたっての所感。

・書くことになったきっかけはアニメ9話EDの「ベラフの子守唄」である。あれを聞いた瞬間「ベラフって女なんだ!!!!!」という根拠のない確信が沸いてきた。一時期「純・アモーレ・愛」*1を無限ループ再生していたせいか、斎賀みつきさんの歌声を聞くと自動発狂する装置が知らない間に脳味噌に埋め込まれていたらしい。インターネット等を見ていても大抵ベラフは青年男性として認識されているっぽかったので、どうしてもそこに一刀を入れたくなってしまった。マイナスに飛び込め!

・本編外で提供されているベラフの情報では、顔の傷について「拷問でできた」というものが一番大きい*2。拷問に至るまでの経緯をどうしようか考えていたが、2022年最強面白コンテンツこと鎌倉殿の13人が空前の族滅ブームだったので、ベラフにも族滅してもらうことにした。ただし族滅するにしても「一族が全滅」だとあまりにも丸パクリすぎるので、部族ごと全滅させた。そんなしょうもない理由で部族を全滅させるな。
鎌倉殿がこのSSに与えた影響はかなり大きく、序盤のくだりも「子供が政治に巻き込まれて酷い目に遭ってるとイヤな気持ちになるなあ~」という鎌倉殿への感想がそのまんまSS本編に流用されている。ベラフとワズキャンの対話シーンにも鎌倉殿の影響がある。これについてはもし次回作を書けたらちゃんと書くかもしれないけど今のところ予定は未定。

秋山瑞人の影響もめっちゃ強い。ベラフの部族の設定も、DRAGONBUSTERの言愚の設定を一部参照してる。実は完成間際でとあるシーンの台詞が秋山瑞人の既存作品の台詞と完全に被っちゃってることに気がついたけど、悩んだ末結局そのまま出した。どの作品と被ってるか分かった人いたらDMとかで連絡ください。

・書いてて一番楽しかったのは、ベラフの部族とか家族周りの設定を考えてる時だった。当初は色々その辺りの設定を本文に書き連ねてたけど、これメイドインアビスの二次創作だし……と思って泣く泣く削った。削ったの、例えばこのSSのベラフは9人兄妹の末っ子だけど同母兄妹は4人(内2人は既に死亡)なので異母姉妹とは微妙に距離感があるとかそういうやつです。いらね~~~

・執筆の最終盤でフォロワーにSSの下読みをしてもらったところ、「もっと空白を空けないと読みづらいと思う」という旨のアドバイスを頂いた。当初はそんなもんかあ~?と思ったけど、他の作品を見ても皆文章間の風通しがめっちゃよかったので、投稿当日になって急遽行開けを大量追加した。この作業が一番苦しかった。可読性も重視しなきゃダメだけど、あんまり行を開けすぎても本来想定していた文の印象、テンポが変わってしまう。寄生巨・きのこを除去する時と一緒で、ギリギリを攻めないといけない。私は愚鈍で醜いホモサピエンスではあるが、この時ばかりはハチワレちゃんマインドを呼び寄せて頑張った。ソク……ソク……(エンターキーを押す音)

・当初はベラフとヴエコの会話シーンで終わる予定だったけど、流石に本編と繋げないと二次創作っぽくならないかな……と思い、執筆途中でラストシーンを追加した。本編じゃなくて8巻の表紙じゃん。アニメしか見てない人には下手したらこのシーンもオリジナルだと思われてないか!?*3
行き当たりばったりで追加した割には序盤のシーンともリンクしたのでラッキ~~~


◼️上記の内容と関連して、SSの下読みをしてもらった時フォロワーに「地の文を読点で途切れさせて改行し、台詞に移る表現方法はあまり一般的ではない」という意見をもらった。
でも自分が読んでる作家はこの手法を使ってる人が多い。手元の蔵書をざっと確認したところ、秋山瑞人万城目学伊藤計劃時雨沢恵一藤原祐壁井ユカコ高橋弥七郎は使っていた。
まあ恐らくはこのフォロワーと自分の読んでる作家層がかなり違うっていうのが結論なんだろうけど、どの辺りから使われる手法でどの辺りから使われない手法なのか、なんか気になってきてしまった。そういうのに詳しい人がもしいたら教えてください。

 

*1:プリパラの劇中曲。名曲なので皆聞きましょう 

純・アモーレ・愛 - song and lyrics by 紫京院ひびき(cv.斎賀みつき) | Spotify

*2:参照:

http://miabyss.com/images/special/001/qa01.pdf

*3:一応OPに一瞬映ってはいるのだが