ときメモGSプレイログ⑧ 氷室零一編

switch版で初めてときメモGSをプレイしてる人間の感想です。
今回は氷室先生編。以下ネタバレです。

 

 

というわけで氷室先生です。

守村君編でも書いたように、私がときメモGSを知ったきっかけは蘭たんの氷室先生ルート実況動画だったため、ぶっちゃけストーリーの大枠は知っている状態でプレイしたのですが、自分で攻略すると色々違うな~ということを身をもって体験させられることになりました。

さて、氷室先生の攻略にあたって必要なパラメーターは学力・運動・気配りの三つ。
そして氷室先生は吹奏楽部の所属です。
これらのパラメーター効果は以下の通りになっています。*1

学力 :学力が割と上がる。運動が下がる。
運動 :運動が割と上がる。学力が下がる。
吹奏楽:学力と気配りが少し上がる。運動が下がる。

 

全然シナジーがない
……ので実は氷室先生をスムーズに攻略することだけを考えると、吹奏楽部に入るのは悪手なんですよね。他の部活に入って攻略に必要なパラメーターを補う方がスムーズに氷室先生とイチャつけます。ときメモGSをプレイしてきた幾多の先人たちの研究もそれを立証しています。
だが私は吹奏楽部に入る!!
たとえ入部時の台詞でまあまあ脅しに近いようなことを言われようとも……。


さて氷室先生の攻略のため、一旦吹奏楽部は全体練習以外はサボって各パラメーターを上げていくわけですが、スムーズなパラメーター上げのため今回守村君と鈴鹿君を出しています。
今まではルートに入る男子以外の攻略対象って二人までしか出していなかったのですが、今回これに葉月君と日比谷君もプラスされるので一気に四人に増えます。
そして守村君がなぜか一年目から結構主人公に好意を持ってくれている……。
守村君ルートをやった時は、一年目に優勝して主人公にお祝いコメントくれたのは葉月君だったんですけどね。
どうなっているんだ。

 

ところで今回氷室先生から三年連続でプレゼントをもらうべく、誕生日を一月かつ一年目は日曜日になる日付(氷室先生の課外授業が入るように)に設定したのですが、死ぬほどリロードしまくっても当該日に課外授業が来なかったので諦めました。
せめて一年目に友好まで上げられんか……と思って色々画策してみたのですが、それもダメでした。
年賀状は一年目からもらえたんですけどねえ。


というわけで初詣はパラ萌えで友好状態になっていた守村君と行きました。
誕生日プレゼントも守村君がくれました。
ホワイトデーも守村君だけはお返ししてくれました。
気まずい……。
今回有沢さんも出しているので、有沢さん→守村君→主人公→氷室先生という一方通行がかなり長い間続きました。
主人公以外全員眼鏡のラブコメじゃん。こうなると主人公にも眼鏡かけさせたくなりますね。


この田舎の道とタメ張れるレベルの長い一方通行にようやく変化が現れたのは二年の五月ごろでした。
ここまでの攻略対象の仲で友好になったの、氷室先生が一番遅かったです。いや~しんどかった……。ときめき度はこの後もガガっと上がったりすることはなく、全体的にゆっくりと仲を深めていきました。


体育祭でもようやく顔を出してくれるようになりました。
しかしこの反応で「喜んでもらえたみたい」って思える主人公、ハートが強い。ハートが強くなければ堅物担任教師を落とそうとはしない。それはそう。


この頃には攻略に必要な各パラメーターはほぼ足りていて、割と部活に出ている状態だったので二年目の夏合宿の評価はこんな感じでした。
しかし「傷つけることも厭わない」って、具体的には何をするつもりなんでしょうか。ちょっとエッチな意味にも聞こえますよねこの台詞
急に自分が乙女ゲーの攻略対象であることを自覚し始めたのでしょうか。


そうでもなさそうですね。よかったよかった。


さて結局ときめき状態での修学旅行、通称「とき修」は叶わなかったわけですがこのあとぐらいに氷室先生がときめき状態になったので、ようやく!!!!デート(氷室先生的には社会見学)ができるようになりました。
他の攻略対象だったら帰り際とかに聞ける質問もここでやっと解禁です。
画像は好きなスポーツについて聞いた時のやつです。話なげ~~~。


また、スキンシップ機会もときめき状態になると増えます。ここまでのスキンシップチャンスが少ないこともあってか、氷室先生は自宅前で二回タッチすることができるのですが、二回目の台詞は全デート通してこれ一本でした。何をしようとしてとがめられているんですかね。


初詣も二年目からようやくお誘いが来るようになりました。
しかしこの初詣での手つなぎイベント、他の攻略対象だと「いやデートの帰り際とかに結構繋いでもらっとるやろがい!」ってなるけど、氷室先生は手つなぎイベントが一切発生しないので動揺ぶりに説得力が出ていいですね。(ボイス付きで聞くと「手を握っていなさい」の時に声がひっくり返る)
にしても教え子に「恥ずかしいなら無理しなくてもいいんだよ」ってフォローされてるのすごい。


画像は初詣の後に「三年目の初詣に向けて普段から手つなぐ練習しときましょうね~」と手タッチしたら普通に断られた時のやつです。学習せえ!


その後、三年目をときめき状態の氷室先生とすごした訳ですが……。
なかなかプレイが上手くいかなくて、ここでもかなり苦戦しました。
原因は二つあって、まず攻略対象をたくさん出してしまったことで爆弾処理に追われる時間がかなりかかったことと、そしてときめき時の氷室先生の仕様をちゃんと把握していなかったことです。
ときめき時の氷室先生は「デート(社会見学)」と「課外授業」のどちらかにお誘いされるのですが、行き先の選択肢が多めなのは課外授業で、帰宅時の質問やスキンシップチャンスが多いのはデートの方になります。
この辺の仕様を把握したのが遅かったため、三年目でもあまりデートを積めませんでした……。
追加質問も一周することができなかったし、ときめきハートパネルに王冠(スキンシップを重ねて評価が上がるとつくやつ)もつけることが出来ませんでした。これまでは理事長や日比谷君みたいなデート機会が限られているキャラでも銀冠まではつけることができていたのですが。
く、悔しい……。

でも吹奏楽部のクラブマスターにはなれました!
いや~三年目の合宿でも評価が渋めだったのでどうなることかと思いましたが、なんとかなってよかったです。三原君ルート時の反省を生かして三年の夏前にバイトを辞めたのがよかったのかもしれない。
氷室先生もお祝いに来てくれます。そして主人公は見事吹奏楽部の永世名誉部員になります。高校の部活動で「永世名誉部員」って言葉、初めて聞いたかもしれない。


こうしてクラブマスターになったあとは吹奏楽コマンドのやりすぎで攻略条件ギリギリのところまで落ちていた運動パラメーターを必死に取り戻したりしつつ、無事氷室先生ともハッピーエンドを迎えることができました。
しかし吹奏楽部のクラブマスターになるといきなり交響楽団に入ることになるの、色々カッとんでてすごいですね。
楽団によってはアカデミー生みたいな制度があるから、そういうのに所属しているんでしょうか。詳細が書かれていないのでなんともいえないのですが。


ここからは印象に残ったところのハイライトですが……。
氷室先生、あまりにも印象が強すぎる!!!どこを切り取っても名場面しかない男、氷室零一。
初手下校会話でこれを聞いた時はテンション爆上がりしました。いや~なんでこんなしょ~~~もない噂を楽しそうに話しているんですかねこの人は!
おもしれ~~~~男、おもし零一。
他の男子も時々こういう素っ頓狂な会話が出てくることがあるのですが、やはり氷室先生のは全体的に頭一つ抜けていますね。大変よろしいと思います。


普通時のスキンシップ台詞も様子がおかしいやつが多くて楽しかったです。
ボディにタッチするとぶつかり稽古を要求されます(一番右のやつ)。相撲部に入った覚えはないんよ。


あと氷室先生で印象的なのはデートの行き先の偏りのエグさです。
他の攻略対象もデートの誘い先はお気に入りな場所にしがちなため、リロードしたりこちらから先にお誘いしたりしてデート先を調整していたですが、氷室先生は何十回リロードしようとも頑なにデート先を変更しない(変えようとすると課外授業になってしまう)ので、もう最後の方は諦めちゃいました。
ひと月に二回ホラー映画に誘われた時は流石に笑いが止まりませんでした……。
しかもパラメータの都合上三部作の一番最後のやつですし。主人公、一作目と二作目見れてない状態で完結編だけ見させられてんのかわいそうだ。
ちなみに映画デートでバッチリ好印象の選択肢を選ぶと、氷室先生がその場でムービーウォッチメンしてくれるのですが


実際に表示されてる映画場面がこれだから説得力が全然なくて面白かったです。
これ元ネタは悪魔のいけにえなんですかね~。
氷室先生のスプラッターホラー特別講座、聞いてみたいものです。


さて、氷室先生本人は上述したように面白いところがいっぱいある人なのですが、本人は「完全」「完璧」を自負しており、周りにもそれを要求してきます。
ですが主人公との関わりで、他人や世界、そして自分も「完全」だけではない、「完全」だけが正解ではない……ということに気づいていくのがこのルートの主軸です。
それを象徴しているのが三年目文化祭で吹奏楽部を選んだ時のこの台詞なのかなあと思います。
他の攻略対象は学園演劇の主役ルートが本丸って感じしますけど、氷室先生は吹奏楽部がメインっぽいですね。なんとなく。


しかしこの「教師としての使命」と「一個人としての感情」の狭間で揺れ動いてる感じが、個人的にはめちゃくちゃ食べ慣れた味でして……。
他作品の名前を出してしまうとシャナとか涼宮ハルヒシリーズの長門とかで通った道だな~という感じで、思いがけず故郷(ルビ:ゼロ年代ライトノベルヒロイン)の風を感じたルートでもありました。


あと追加デートでは「恋愛について」でのやりとりが興味深かったです。
あまりにピュアッピュアなので交際経験ゼロなのかと思っていたのですが*2、恋愛経験自体は(氷室先生がフカしていなければ)あるんですね……。
フゥン……。
真面目堅物教師と見せかけてホラーと車が大好きで音楽と生徒への情熱は本物でピアノも嗜んでいる、ウブでピュアッピュアだけど過去に恋愛経験はある二十代後半数学教師。
あざとい。
個人的には今までプレイした攻略対象の中で、一番あざといキャラクター設定してるのが氷室先生だと思いますね。
そりゃ後続シリーズでこの人の親戚のキャラがガンガン出てくるわけですよ。


そういうわけで氷室先生ルート、これにて完結です!
非常に楽しかったのですが、個人的には色々悔いの残るプレイとなりました。次回はもっと早くときめかせてあれこれ楽しみたいです……!!!
画像は「男の人について知りたい」というと、ハチャメチャにうろたえたあげくよく分からないことを言い出す氷室先生です。危ないから一旦路駐してほしい。



GS1のプレイレポも終盤まで来ました。残すはあと二人……!!!

*1:本当は各パラメーターにはもっと細かい効果が色々あるのですが省略します

*2:このやりとりの前にも「恋愛感情は脳内物質のいたずらにすぎない」とか空目恭一みたいなことを語っていましたし