※以下シンエヴァゲリオンのネタバレ感想なのでご注意ください
とりあえず初見で思ったことは「情報量、多いな～」と「これでようやくtwitterを出来る……」でそれ以外の情緒が追い付かなかったんですけど。
エヴァ、まあ世代的にドンピシャってわけでもないし一番好きな作品というわけでもなく、ただ中高生の頃はそれなりにワクワクしながら見てたんですけど、何せ一番好きなキャラがミサトさんだったんでQで完全に鳩が散弾銃喰らって首から上もげたみたいになっちゃったんですよね。この辺はQを見た時（8年前！）に書いてるので当時の記事のリンクを貼って説明に代えさせていただきます。
うーん、何せ8年前なので文章に活力があるな～。
というわけで、Ｑ公開当初のテンションは大体こんなもんだったんですけど、でもその後色んなQの考察ブログとかでミサトさんは一応シンジのこと気遣ってたんじゃね？的な意見が出てある程度溜飲も下がったし、シンゴジラは滅茶苦茶面白かったのでもう庵野監督どうこうって感じではなかったんですよ。ただやっぱりシンエヴァでミサトさんがどうなるのかはすごい気になる、だって新劇のミサトさんってもうメインキャラの座から完全に下りちゃってるっぽいし……とあまり感情を整理できないままシンエヴァを見ました。本当はQも見返したかったけど怖くて見返せなかった。
で、シンエヴァのミサトさんなんですけど。
とりあえずまず色々説明してくれたのでほっとしました。心情面もそうだし、具体的にあの後ど～なっちゃったの？ってことが分かって良かったです。ヴンダーのこともようやく分かりましたね。いやQの設定資料集とか読んでりゃある程度背景は把握できてたかもしれないんですけど、映画本編しか見てないとヴンダーってマジでポッと出の宇宙戦艦なんで……。
まあ流石に経産婦になってたことがスッと開示された時はえっ！？ってなりましたけど、突然42歳になってどっから出してきたか分からん制服着てる時よりは全然驚かなかったですね。オタクやってて好きなキャラが突然42歳になるよりビビることなんてそうそうない。加持さんが亡くなってたこともQの時点である程度予想はついてたことでした。むしろどう考えてもQで死んでる雰囲気出してたトウジとかケンスケとか委員長とかが普通に生存してたことの方がビックリですよ。
そんでまあミサトさんの最期なんですけど、まずシンジを庇って撃たれるところできゅ、旧劇～！！ってなって一気にエモい気持ちになっちゃいましたね。撃たれた箇所も完全に一致していると思う。まあ旧劇の再現のために突然感極まって銃ブッパするキャラになった鈴原サクラさんは本当お疲れ様って感じですけど……。
そしてその後のシンジと話すシーンも結構な尺を使ってくれて嬉しかったです。正直Qを見た時は、もうこの物語はミサトさんを描くことに興味がなくなっちゃったのかな？とすら思っていたので、ここに来てあんなにじっくり時間を取ってミサトさんとシンジ君の感情面での決着をやってくれて本当にありがとう……という気持ちになりました。あのシーンでミサトさんが「責任は私が取る」って断言して、それはQでの「破の発言なかったことにしてんじゃね～！！！」というツッコミへのアンサーでもあるんだけど、同時にミサトさんは旧劇からああいうかっこいい指揮官っぽい言葉だけは昔からスッと出てくる人ではあるんですよね。まあそう言いながら今までは完全に現場任せの作戦を立案するし自分がイライラすると露骨にシンジ君に当たり散らしていた訳だったりしたわけですが……。でもここでは本当に責任を取るために槍を作って自分一人で持っていくわけで、それはやっぱりミサトさんが42歳になったから、時間が経ったからということなんだろうなと思って*1、初めて葛城ミサト（42）が腑に落ちました。
結果として「責任を取る」ことが死に繋がったのはやっぱり悲しいし、あとぶっちゃけヴンダーから槍作れるっぽいわ!!の話のくだり全然理解してねえんですけど、でもミサトさんのお陰で結果的にシンジ君が自分の本心を遂げられたのはすごく嬉しかったですね。あと髪おろした時、わざわざ前髪作るカットいれてまであの時のミサトさんの髪型にしてくれて、ミサトさんのオタクに急に優しくしてくれるやん……ってなっちゃいました。
再構築されたエヴァのない世界、シンジ君のCVが神木隆之介になった世界にミサトさんはいるんでしょうか？あの槍に死人を復活させる程のパワーがあるか分からないので何とも言えないし、ラストシーンに姿が見えなかった以上死んでるのかもしれないですけど、「葛城ミサトという人物がいた」という事実だけでもあってほしい。これはまあ感想というかただの祈りですけどね……。
一旦〆の雰囲気出ちゃったんですけどミサトさん周りで言いたいことまだあったので以下余談
・ヴンダーが南極に降り立ってから指揮を出すミサトさんめっちゃ声がイキイキしてて良かったですね～。三石さんの演技もノってたしミサトさん本人もちょっと楽しくなってそう。BGMが惑星大戦争だったからそれに引きずられてそう聞こえてるだけかもしれないけど……。
ちなみにミサトさんについて、Qのパンフレットで三石さんが「自分も年取ってミサトの声出すのキツいところはあったので年取ってくれて助かった（大意）」っつってたんですけど、その後普通に色んなコラボ作品とかCMとか何なら本編の予告とかでもミサトさん（28）の声を要求されてるので本当にそうなのか！？と当時は思ってたんですけど、実際どうなんですかね？シンエヴァのミサトさんの声のトーンは破までとQの中間って感じでしたね。
・加持さんの最期が語られるシーン、「ミサトは自分も一緒に行きたがってたし、妊娠してなかったら止めなかったかも」みたいなことリツコさんが言ってましたけどじゃあ避妊しろやって思いません！？！？！？！？まあミサトさんは行き当たりばったり人間なので避妊しなかったんでしょうけど……。つ～か加持さんが日本に戻ってからニアサー発生までのどのタイミングでミサトさんって妊娠に気づいたんだろう。破、せいぜい2週間ぐらいの間に起こった出来事の話だと思ってたんですけどもしかして作中期間では2～3か月ぐらい経ってるのか？あの世界ずっと夏だから時間感覚が読めないところありますね……。
ちなみに加持さんとミサトさんと言えば旧劇だと爛れた人間関係の代表みたいな感じだったけど破だと加持さんの言葉にミサトさんがめっちゃ分かりやすく赤面したりしてカワイ～感じなんですよね。画像みたいにポニテにしちゃったりしてさ……。まあ実際には普通に肉体関係があったし避妊もしてなかったんですけどね、いややっぱり避妊はした方がいいと思うよ！！！！！！！！！！！
とりあえず以上です。
結局またミサトさんの話しか出来なかったな……。いや「∞%って何だよ」とか「棒立ちのままヒュンヒュンワープしてる13号機のシーン、何だったんだよ」とか「誘導弾発射!!っつって戦艦が飛んでくシーン、かなり無人在来線爆弾だったな。そんな短期間の内にセルフオマージュってやっていいんだ」とか色々あったんですけど、まだ普通に理解がおっついてなかったり、台詞が聞き取れなかったりしたシーンも多かったんで*2、何とも言えない部分もあります。
あと個人的に私はミサトさんのオタクだからまあ丸く収まったな……という気持ちになってはいるんですけど例えば惣流アスカラングレーさんの亡霊と化してる人達とかはどうだったのかな～とかは気になるところですね。
とりあえずどっかでもう1回見て、今度こそ腰を据えてミサトさんを初めとするあの登場人物たちを見届けたい。今はそういう気持ちです。
